話題の映画『キック・アス』を観てきました。
ご存じない方には、なにそれ?という感じかもしれません。この映画は、『ウォンテッド』の原作者マーク・ミラーの同名コミック(映画と同時製作)を、ブラッド・ピット率いる制作会社「プランBエンターテインメント」がプロデュースし映画化し全米では初登場1位。ヒーローに憧れる平凡な高校生が、スーパーヒーロー”キック・アス”のコスプレで街を徘徊し悪者と戦うが、、という作品。
この映画、か・な・り!面白かったです!
kick・ ass(キック・アス)は、「ケツを蹴る」の意味ではなくて、「カッチョイイ!・やりぃ!」という意味のスラングです。一見非常にB級映画的な雰囲気を醸し出している今作ですが、セリフ、テンポ、アクション全てが心地良く、ストーリーも飽きさせる事なく、意外にターゲットは広い作品なのではないかと思ってしまいました(言い過ぎか?)
こんなに面白く、全米No1ヒットしたにも関わらず、一時は配給も危ぶまれ、日本でも公開せず、やっと公開したと思ったら関東では、渋谷・川崎の2館でのみ上映という状況でした。なぜか。
その原因はこの子。クロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガール。
この若干11歳の女の子が拳銃やナギナタを使いありとあらゆる悪党を殺しまくるんですね。しかも最高に下品な言葉(米ではCワードという)で敵を罵るとやりたい放題。この為、スポンサーから内容を変更を求められ、最終的に監督のマシュー・ボーンが自主映画として作る事になったのです。
しかし!このヒットガールが猛烈にカッコ良く、可愛く、魅力的なのです。残虐なシーンであるにも関わらず、ポップで爽快!パワーパフ ガールズにも通じるやんちゃで小悪魔的な魅力があるキャラクターなのですね。
「ウォッチメン」とまたひと味違う、作品全体に散りばめられた、新旧アメコミヒーローのパロディも面白いですね。
このキック・アス君みたいな自主的にパトロールしているヒーローってアメリカだと200人くらいいるんですよね。日本だとガーディアン・エンジェルスがコスプレしてるみたいなものでしょうか。
昨年の雑誌「映画秘宝」のMOVIE AWARDで見事1位を取り、ようやく日本でもロードショー公開した今作。めでたく続編の制作も決まったようです。是非ご興味のある方は見てください!
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